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第二章

人虎伝と山月記の異同

 

傍線部1
李徴が閑居した理由
「人虎伝」=記述なし
「山月記」=詩人を志した

 

傍線部2
李徴の苦悩、心を狂わせた理由
「人虎伝」=記述なし
「山月記」=鈍物の下命などに傷ついた自尊心

 

 

人虎伝には記述のない「閑居の理由」「狂悖の理由」が、山月記では「詩人への志」「傷ついた自尊心」となっている点が物語前半の両者の最大の相違点である。

近代人の苦悩=自らの意志によって人生を決することの苦しみ」すなわち「近代的自我による内面的相剋」が山月記の最大の主題と位置づけられるのも、この点に起因する。

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