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第一

山月記と人虎伝の異同

人虎伝の記述からは山月記のそれよりも、主人公・李徴の尊大・倨傲な様子がより強く伝わってくる。

人虎伝には山月記にも記述のある「友人の少なかった李徴」の具体的な交友の様子が描かれている。

周囲の仲間に対して「鈍物として歯牙にもかけなかった」様子が、この章の李徴の「私がどうして君らと仲間になることができようか」と言う言葉に表れていると言える。

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