チャップリンの街 Vevey
- Shige
- 2020年9月17日
- 読了時間: 3分

スイス、Vaud 州のレマン湖沿い、Lausanne ローザンヌと Montreux モントルーの間に Vevey ブべイという街があります。段々畑が世界遺産に登録されている Lavaux ラボーの街から車で10分ほどの距離です。
夏はワイン・フェスティバル、また年間を通じて週末の蚤の市が開催される湖畔の大きな広場が街のランドマークとなっている、スイス仏語圏を代表する楽しい街ですが、上記 Lausanne が国際五輪委員会(IOC International Olympic Committee)で知られ、 Montreux が Jazz Festival で名高いことと比べると、Vevey の知名度はさほど高くないようにも思えます。
スイス国鉄の Vevey 駅から10分ほど歩くと、レマン湖の湖畔に出ることができます。また旧市街には愛らしい店舗がひしめいている、という魅力溢れる街、私は大好きです。上記の広場には季節を問わず、スイスの人々が思い思いの店を自由に開いている、大変明るくて、自由で、楽しい街なのですね。
そんな自由な街の人々が、共通して持っている「愛」があります。
喜劇王としてその名を世界に知らしめた、Charlie Chaplin が晩年を過ごす場所として自分たちの街を選んだ、という事実から生まれる「チャップリン愛」です。
過日、Vevey の街を散歩してきましたので、その時に感じられた街の「チャップリン愛」についてお届けしますね。

「チャップリン愛」の象徴は何と言ってもこれ。
湖畔で水辺を眺めるチャップリンの像です。


「チャップリン愛」は街のあちこちに見受けられます。

街の画廊のディスプレーには、地元の若手芸術家の作だというコラージュ作品が飾られていました。


書店にはチャップリンに関する書籍と
絵葉書のコーナーが。



また街の人々の、そんな「チャップリン愛」を具現化するが如く、2016年、チャップリンが暮らした邸宅とその敷地を記念館「Chaplin's World」として改築。一般にも公開するに至りました。
この記念館の楽しさは、まさにチャップリンのエンターテイメント精神を具現化した所にあります。スイスで、ここまでのサービス精神に満ちた娯楽施設を、私は他に知りません(いやホントに)





「Chaplin's World」に入場してみて感じさせられたのは、ここは記念館というよりも、一大テーマパークだ、ということ。
例えば、入り口では、5分ほどの映像が大画面で上映されて、スクリーンが左右に開くとその奥に、20世紀初頭のロンドン下町の街並み(チャップリンが幼少期を過ごした場所)が再現されている、と言った具合です。

館内には、チャップリンゆかりの品々が、目白押し。
撮影で使われた衣装、
出版されたチャップリンに関する書籍、
映画の宣伝用ポスター、
などなどがところ狭しと展示されています。
これはファンならずとも、ドキドキ・ワクワクです。





映画の場面を再現した実物大のジオラマや再生映像も豊富に展示されています。



Chaplin's World の敷地内にある別館は、チャップリンが晩年を過ごした邸宅をそのまま保存したもの。一般にも公開されています。


チャップリン記念館の目の前にはバス停が。その名はずばり「Chaplin」。


Chaplin's World への方向表示も、
もちろんチャップリンです。

Chaplin's World の近隣にはホテル"Modern Times" が。
この街はどこまでもチャップリンなのです。


そして Vevey の街の「チャップリン愛」の極め付けは、これ!
建物そのものがチャップリンのデザイン!


街に入る時、
また街から出る時に目にする
「ここから〜町です」的な表示、
いわゆる「カントリーサイン」にも、
もちろんチャップリンが登場してます。

Vevey の街のチャップリン愛。伝わりましたでしょうか。
チャップリンをテーマとして Vevey の街を散策するのも大変楽しいですよ。
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