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高原の花 ナルシス Narcissus, the flower of plateaux

  • 執筆者の写真: Shige
    Shige
  • 2020年9月17日
  • 読了時間: 2分


ギリシャ神話にこんな物語があります。


男性、女性、妖精、皆が恋に落ちてしまうほどの美少年、ナルキッソス。

彼の高慢な心は多くの人々を傷つけてしまいます。

ナルキッソスのそんな行動が神の怒りを買い、神にこう命じられてしまいます。

「お前は他者を思いやる心が持てないのか?自分のことだけが大切なのか?

それならばよろしい。今後、お前は自分だけを愛して生きて行け!」

ナルキッソスは泉に映った自分の姿に恋をしてしまいます。

神の仰せ通り、ナルキッソスは自分だけしか愛せなくなってしまっていたのです。

「水面の美少年」から離れられなくなったナルキッソスは、やがて飢えて死んでしまいます(水中の自分に接吻しようとして誤って水に落ちて溺れてしまった、という結末が語られる場合もあります)

ナルキッソスが亡くなった水際には、水仙の花が一輪咲いていました。




何とも悲しいお話ですが、

水仙の花が西洋でナルキッソス(別名ナルシス)と呼ばれるゆえんとなった物語です。

また自己陶酔者のことをナルシスト、そのような考えをナルシシズムと呼ぶのも、このお話が起源だそうです。




















スイス・ヴォー州地方には、このナルシスの名所がたくさんあります。

高原の湿地帯にはナルシスが群生しており、5月末から6月にかけては一斉に開花します。その様子は、本当に息を飲む美しさ。

ハイジとペーターが戯れていた「高原のお花畑が目の前にある」という感慨さえ持ちます。その見事な様子を数年前に訪れた時に撮影した写真でお届けしますね。


私が訪れたのは、Les Pléiades レ・プレイアド。標高1200mの場所にある小さな村です。村の大部分を占める湿地に群生するナルシスの美しさは、言葉では言い表せません!






















5月、6月にスイスにお越しになる機会があるなら、ナルシスのお花畑を旅程に加えてみては?

サンドイッチと飲み物を持って、ナルシスを見ながらのピクニックにでかけてみてはいかがでしょう。きっと一生の想い出になる時間が過ごせるはずです。場所、開花情報をまとめてチェックできる楽しいサイトもあわせて紹介しておきますね。


ナルシス開花情報(日本語版):Montreux Riviera Pure Inspiration




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About Me

スイスのフランス語圏(Suisse Romand)の中で最大面積を誇るヴォー州(Canton Vaud)。その東部に位置する、人口3000の小さな村、レザン(Leysin)に日本から移住して18年の Shige が 、現地在住だからこそ知り得る情報を発信します。

 

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